今から2400年以上前の大型銀貨です。古代ギリシャのアテナイ、アッティカ地方で制作されたこのコインは、表面が戦いと知恵の女神アテナが、裏面は知恵の象徴であるフクロウが描かれています。
アテナはアッティカにオリーブの木をもたらしたと言われ、その油が人々の生活に潤いをもたらし、それは今では世界中に広がっています。
ファミコンの初期のソフトでアテナというゲームもありましたね。
裏面は夜目がきくということでこれも知恵の象徴としてフクロウが描かれています。
その横にはオリーブの葉っぱと三日月が描かれています。
古代コインの中では発行枚数もダントツで多く希少価値はそれほどでもなさそうに思いますが、状態の良いものはあまり多くなく、それらは年々価格が上がってきて入手しにくくなってきています。
日本ではフクロウのフクが幸福の福というイメージがあるのかお持ちになる方が多いです。
お宝なんでも鑑定団などでは8割は偽物が多いのですが、コインは鑑定会社のグレードによって偽物は排除されています。
このコインはNGC CHAU5/4のかなり良いグレードが付けられています。
2400年前の流通貨幣がこれほど綺麗な状態で残ってきたことは、驚きがありますね〜。